「令和6年能登半島地震」から約1年が経過しました。
坂井は6月~8月にかけて各月3日間、
『住家被害認定調査』の復興支援に携わらせて頂きました。
これからブログで3回の連載で
“復興支援に携わり、未来へ繋げていきたいこと”
をお届けしていけたらと思います。
以下、プロローグになりますのでお時間ある方、読んで頂けると幸いです。
なぜ、復興支援が終わりすぐに掲載しなかったかというと、
様々な心の迷いと葛藤があったからです。
8月末、やっと全ての調査が終了し、安堵していた矢先の9月。
今度は被災地では豪雨に見舞われ、2度にわたる災害で甚大な被害を受けました。
こうしている今もなお、被災地では大変な思いをしている方が多くいらっしゃると思うと、
胸が締め付けられるように痛み、通常生活を送っている私達が掲載してよいものなのだろうか、
事務所の営業と思う人がいるのではないだろうか、など、様々なことを悩みました。
この気持ちに整理がついたきっかけは、
1月11日、石川県輪島市、珠洲市、穴水町の成人式が1年遅れで開かれた際の報道でした。
TVを通し、未来を担う若者達の決意や、自分たちの経験を活かした前向きな考え、そして地元への熱き想いを聞くことができ、心が非常に揺さぶられました。
今回、坂井が復興支援という行動で学んだことは、あの若者達と同じ様に、
皆に『語ること』で初めて『これから先の復興と未来へ繋げていく』、
そのことに気づきました。
語らなければ、行動だけで終わってしまいます。
未来へ繋ぐためには、発信が必要なのです。
そして、最も大事な支援は、「忘れないこと」だと感じ取りました。
成人式前にやむを得ず故郷を離れた若者達も、成人式にて帰省し、
「故郷を忘れていないよ」「また戻ってくるよ!」と
一生懸命にメッセージを送っておりました。
私たちは離れた場所でこの一年間、通常の生活を送ってきました。
しかしその中でも「被災地のことを忘れていないよ」「応援しているよ」
という心のエールが、
現地の人達にも届くことを願います。
様々なことに気づかせて下さり、心の整理をつけて下さった石川県の20歳の若者達に感謝致します。未来を担い切り開く20歳の若者達から学んだこと・感じ取った感性は、
今後の坂井の仕事に打ち込む姿勢にも影響を与えて下さいました。
本当にありがとうございました。
年が明けて早1ヶ月が経過しようとしている中で恐縮ですが、
本年度もよろしくお願い致します。